飯田圭織卒業について
さて、これだけでも何から書いていいのかわからないのですが・・・
やはり7年間モーニング娘。をよく守り抜いてくれたんだなと言うことが後輩メンバーのメッセージからよくわかります。
めざましテレビの軽部さん曰くオリジナルメンバーのいないグループってのは歌謡界初の事なんだそうな。
確かにそうなんですよね。今までそんなグループ見たこと無い。多少のメンバーの脱退、加入はよくあるんだけど、そう考えると”モーニング娘。”ってものすごく異質なグループなんだなって思います。
マイナスに捉えると後輩メンバーに乗っ取られたかのような不思議なグループ。
事実問題としてラブマのブレイク以降に加入したメンバーが好きな人にとっては初期メンバー飯田圭織が卒業したところで感じる重みみたいなものはあまりないのかもしれない。
けれども中澤裕子、安倍なつみの両名にしても残ったメンバーに伝えるべきことを伝えて卒業していったし、それは飯田圭織も当てはまる。
オリジナルメンバーのハングリー精神(娘。スピリッツ)
残ったメンバーのほとんどはある程度”出来上がったモーニング娘。”にひょいと加入しただけなのでそのメンバーが”モーニング娘。”だっていうのはうわべだけに感じることがある。
しかしながら今までの飯田圭織へ贈るメッセージを見たり聞いたりしていると本当はしっかりと伝えていたんだなとも思える。
ただ感じられないだけで。
何故感じられないのだろうか。それはやはり個々のメンバーによって教えてもらったことを表現することが得意なメンバーもいれば苦手なメンバーもいるからなのだろう。
ズバリ言ってしまえば人数が多すぎるのだ。
だからそれがうまくグループとして伝わってこないのだ。
例えばMAXとかZONEのメンバーに脱退、加入という動きがあった。
果たしてそれらのグループはそれによって過去の自分達以上に頑張ることが出来ただろうか?
自分はそれらのグループのファンではないので一般人の立場として考えるならば”出来てない”と思うのです。
たった4人のグループでさえメンバーの入れ替わりがあればそのグループの色は大きく変化する。
もっとも失敗した例がシェキドルだ(爆)
そう考えるとメンバーの入れ替えで成功するグループなんてそんなに多くはない。
だからこそオリジナルメンバーの果たす役割というのは大きいのだ。
メンバーの入れ替えが多いモーニング娘。が7年間続いた理由としては脱退よりも先に加入があったからだろう。
オリジナルメンバー5人がいる状態で2期メンバーが3人加入。
その3人が果たした役割は見事にモーニング娘。を成長させた。
3期メンバー後藤真希も然り。
4期加入の時は一度に4名加入ということでモーニング娘。の形としては大きく変化してしまうことが懸念された。
しかしオリジナルメンバーが二人卒業しても残っていた7人がそれぞれ初期メンバーのハングリー精神を持ち合わせていたし、一人一人に教育係をつけることにより今までのメンバーとは違う(モーニング娘。になりたくて)加入の仕方でもその精神は伝えることが出来たであろう。
そしてモーニング娘。は初代リーダー中澤裕子の卒業という大きな節目を迎える。
2代目リーダー飯田圭織は9人となったモーニング娘。をどうしたらいいのか当初はわからなかっただろう。
だからこそしばらくはその9人での活動の時間をもう少し長くして欲しかったのだが・・・
5期メンバー加入。しかも4人。
今考えるとこの加入はモーニング娘。の人気を維持させるには多すぎたと言えるだろう。
・飯田圭織のリーダーとしての経験が少ない
・4期メンバーが”先輩”になるには早すぎた。特に辻希美と加護亜依
・4期ほどの個性が無いメンバーが4人も入ったところで一般人に対する訴求力が大幅にダウン
飯田圭織のリーダーとしての経験云々については他の4期以外のメンバーがフォローしてくれたかもしれない。
しかし4期と5期が絡むことによりグループの中に”仲良しこよし”的な感覚が急激に広まったことは否めない事実。
そんな中娘。スピリッツは継承していくのだろうか?
初めのうちはそれでもいいというか、仕方ない部分があったのだがやがてそれはファン層以外の人へのモーニング娘。の人気を下降させることになる。
顔と名前を覚えて貰えない
中澤裕子在籍時の10人時代は一般人でもほとんどの人が顔と名前を覚えてくれた(と思う)
各メンバーの個性がわかりやすく、それぞれが役割を確立していたからである。
もし5期加入が1〜2名程度だったなら一般人も認識できたかもしれないがただでさえ人数が多いグループにここにきて4名の追加はやはり失敗だったと言わざるをえない。
そしてUFAは更なる過ちを犯す
2002年夏 ハロマゲドン
こともあろうにモーニング娘。のエース後藤真希とサブリーダー保田圭を卒業させると言うのだ。
更に娘。内ユニットとして上手く機能させることでモーニング娘。本体を強化させることが出来たタンポポ、プッチモニ、ミニモニ。を大幅にメンバーを入れ替えたのだ。
4期メンバーが5期と同じ4人という多い追加にも関わらずモーニング娘。本体の人気が下降しなかったのは伏線として娘。内ユニットの果たした役割がかなり大きかったのだと思われる。
4期の各メンバーが各ユニットを通じて先輩メンバーとより密接に関わることが出来たのは非常に良い効果が得られた。
しかし・・・
タンポポは飯田圭織、矢口真里、加護亜依と3人も一気にメンバーから外れてしまい残された石川梨華は強烈なプレッシャーに悩まされることになる。
親友の柴田あゆみが居たところで彼女はモーニング娘。では無いし先輩と言うほど経験があるわけでもない。そこに紺野あさ美、新垣里沙の二人の新メンバーに先輩として何を伝えたらいいのか・・・
後藤真希、保田圭の卒業によりプッチモニは吉澤ひとみがリーダーになるがタンポポよりも酷い状況でCDすら発売されないほど方向性を見失う。
ミニモニ。にしてもリーダー矢口真里がいなくなりミカがリーダーになったところで彼女はココナッツ娘。だ。モーニング娘。では無い。
そこに加入したのが辻希美、加護亜依よりも年上の高橋愛。
こうして娘。内ユニットは娘。本体を強化させるどころかそのユニットそのものが崩壊してしまう末路を辿る。
そしてモーニング娘。はエース後藤真希を失い、サブリーダー保田圭を失う。
これで4期加入時に先輩として残っていたメンバーは安倍なつみ、飯田圭織、矢口真里の3人しかいなくなる。
そこへ6期メンバーが4名加入・・・
結局世間には顔と名前がわからないメンバーがいる状態で更に人数を増やすという行為で一般人の興味を薄れさせることになる。
(このままではマズイと流石に感じたUFAはさくら組、おとめ組を新たな娘。内ユニットとして作り上げ、それらは見事にその役割を果たしたと言えるでしょう。)
そんな状態で今度は一気にメンバーを減らす。
モーニング娘。の顔 安倍なつみ
モーニング娘。のマスコット 辻希美、加護亜依
モーニング娘。のリーダー 飯田圭織
モーニング娘。のエース 石川梨華
卒業出来る人から卒業させたところで残ったモーニング娘。は一体何なのだろう?
2代目リーダー飯田圭織は改めて5期加入以降今までよく娘。を引っ張ってきたと思います。
自身の卒業までに娘。スピリッツを各メンバーに伝えることが出来たでしょう。
しかし勝負はこれから。
3代目リーダー矢口真里の下、今のモーニング娘。11名はここから本気で再起を図らなければならない崖っぷち状態であることを全員が認識しているだろうか?
大丈夫だろう。
少なくとも飯田圭織卒業時に彼女へ贈られた各メンバーの言葉にはしっかりと娘。スピリッツが受け継がれたように感じました。
これからはそれをしっかりと出して欲しい。
出来ればもう一度さくら組、おとめ組を機能させて娘。本体の強化に繋げたいところですが11名ならかろうじてその必要も無いのかもしれない。
しかし油断は出来ない。
石川梨華の卒業と7期メンバーの加入が待っているからである。
同じ過ちを繰り返さないために受け継いだ娘。スピリッツをどんなときも絶対に忘れないで欲しい。
モーニング娘。の全てのメンバーへ飯田圭織はきっとそう伝えたに違いない。
3代目モーニング娘。の行く末は果たして・・・?