t-fc8のブログ(梨in華rnationの移転先)

はてなダイアリーの梨in華rnationから移行しただけのブログです。今後の更新はここでは行いません。

出演者の一人一人の感想


筧利夫さん
日向という音楽プロデューサー役で主演だったのですが、普段テレビドラマ等で見せるコミカルな演技の方が印象に強く、実際今回の舞台でもそういう場面はところどころ”スパイス”として取り入れてあるのですが、今回の舞台ですごく熱い舞台役者なんだと再認識。
日向は台湾でマフィアの抗争に巻き込まれ、その現場で偶然1人の少女「テレサ」を見つける。その少女は言葉はわからなくてもとても心に響く素晴らしい歌声の持ち主であることを見抜き、抗争のドサクサに紛れて日本に連れ帰り歌手としてデビューさせて、その歌を世界の架け橋にすることを夢見る男の役なのですが、その行為は一緒に活動する仲間にも様々な影響を与え、夢と勇気を湧き上がらせることが出来る程のバイタリティ溢れる役。
舞台上にはほぼ出ずっぱりで、長セリフもたくさんあれば自身が歌ったり踊ったりする場面もあり、とにかく最初から最後までカッコイイのです。
物語の主軸は「歌」の素晴らしさなのかもしれませんが、それ以外にも日向という男は人を信じる、仲間を信じることの大切さを教えてくれて、あらゆる人種差別、妬みや僻み、憎しみ、苦しみという人間の負の気持ちを歌で吹き飛ばし、本当は人間みんなトンバオ(仲間)になりたいんだ、という誰もが本来持っている人間の本能に気付かせてくれる素晴らしい役でした。
夏に松浦亜弥さんと共演する舞台「すけだち」が新宿コマ劇場でありますが、今回の舞台を見てまた違った筧利夫さんを見てみたい気持ちも出てきて、一度は見に行こうと思いました。


黒木メイサさん
中国共産党のスパイで、台湾マフィア「鬼蜘蛛」と敵対する女性リンを演じました。
リンは台湾の軍事機密を追って一人の少女「テレサ」に辿りつく。
しかしテレサは日向が日本へ連れ去ったため、それを追って日本に潜入するが日向の説得により日向と共にテレサの歌手活動をサポートすることに。その後鬼蜘蛛にテレサを奪われかけるが、今度は自ら日向達を裏切りテレサを北京に拉致する。
リンという役は幼い頃に家族を失い人を信じることが出来ず、手にした銃しか信じないという悲しい女性なのですが日向と出会い共に行動していくことで自分は誰のために、何のために、生きているのかを見つめ直し、最後にはその意味を見つけ出すことが出来るのですが、そこに辿りつくまでの彼女の人生は凄まじいものだった。
そんな難しい役を18歳のメイサさんが演じていたわけですが、ただただビックリ。
なんだろね、生まれながらの女優さんって感じ。
外見からして背も高いしキリっとした表情ですごくピシッとしたイメージが強いのですが、そんな彼女だからこそ今回の役は適役だったと思います。
あとはなんと言っても殺陣のシーン。めちゃくちゃカッコよくて冒頭で棒を振り回すシーンがあるのですが、見るたびにスゲーって思ってました。
今後の女優活動の方も気になる存在です。


藤原一裕さん
ザ・ちゃらんぽらんというコンビは正直知りませんでした。
そのウチの1人藤原さんは今回台湾出身で日本で将来歌手になることを夢見ながらラーメン屋を営むアキラという役を演じていました。
アキラは日向と昔から付き合いがあり、今回テレサをデビューさせるのにひょんなことから一緒に行動することに。
思うにアキラというのは元々台湾人チャン・ミンであり、同じ台湾出身で素晴らしい歌声を持つテレサと共に行動することで自分の代わりに夢を叶えて欲しいと常に思っていたんだと思います。
物語の後半にはマフィアとの抗争で鬼蜘蛛のボス「リュウ」と共に海に消えてしまうのですが、彼がなぜそこまでしてテレサを守ったのか、それを考えれば答えは自ずと見えてきます。
舞台上では日向と共にストーリー上のシリアスな場面の最中に思わずニヤリとしてしまうスパイスを加えてくれる味のある役ですが、重要なのはやはり日本人ではなく在日台湾人という微妙な立場であることが挙げられます。
結果ストーリー上になくてはならない日向達のトンバオの1人となるのですが、最後のシーンはちょっとウルっときます。
関西の方でセリフが若干聞き辛いという意見もありますが自分はさほど気にならず、むしろこのくらいで丁度いいんじゃないかと思いました。
こちらも機会があれば本業のお笑いの方も見てみたいです(笑)


en-rayさん
テレサ役の彼女は日向と初めて出会うシーンでまず彼女の歌声から耳にするのですが、とにかくすごい。
とてつもない高音を発し、その歌声はホントに胸に直接響く感じで聴こえるから不思議です。
日本語が通じないので日向との会話はアキラやリンが通訳するのですが、最後には彼女も日向の熱い想いを受け、1人中国で平和の歌を歌い続けるのですが・・・
今回の舞台のプログラムに実在した「テレサ・テン」さんのことが記載されてるのですが、今回の役は正にテレサ・テンさんに近いテレサを演じきっていたと思います。
チョンチートウジャン、戦いを止めて、と切に訴えかけるテレサの姿に、歌声に舞台上での演技でありながらもそのメッセージはまるで今の世の中に対する警告のようにも聴こえました。
今回会場でCDを買うとことでサイン&握手できたのですが、来月にマルシアさんとアグネス・チャンさんと一緒に行われるテレサ・テントリビュートコンサートにちょっと行ってみたいなと思いました。行けるかどうかわからんけど。
実際の音楽活動でも今後頑張って欲しいです。いっそハロプロ入りしないかな(ねーよ


彩輝なおさん
正直言うと舐めてました。すみませんでした。
去年リボンの騎士箙かおるさんの歌や演技を見て、この人以上の人が宝塚にいるんだろうか?なんてくだらない疑問を持っていて、今回の舞台を見るまで知らなかった人なのですが、やはり宝塚出身は伊達じゃない。
日本人演歌歌手「青空のぞみ」役として出ていましたが、青空のぞみというのはあくまでも日本名で、ホントは在日の韓国人「リ・スジョン」。その昔日向と共に音楽活動をして行く中で、いつしか日向と一緒にいられることこそが幸せと気付いた彼女はあることをきっかけに日向と別れ、日本人青空のぞみとして歌っていくことを決意、日本のトップスターに登り詰めるがテレサがデビューしたことで人気は落ち目に。
再び日向と再会したスジョンはそこで日向の本当の想いを知り、後悔、そして再びリ・スジョンとして日向と共に歌手活動をしていく・・・
一度愛した男に最後まで尽くす強い意志を持った韓国人女性という役だったわけですが、さすがに声量があります。
ところどころ生歌もあり、歌手としても実際やっていけるんじゃないかっていうレベル。
それでいて女優としての演技も良い。
「これ、僻みかな!?」と日向に訴えかける姿に在日韓国人としての心情を見せるシーンがあるのですが、毎度毎度見るたびに同情している自分がいました。
そう言えば「白蛇伝」にも出てたんですよね。まだ見てないので早いとこ見ないとね。
http://www.gyao.jp/sityou/catedetail/contents_id/cnt0034937/
5月31日までらしいので見てない方はお早めに。


山本亨さん
台湾マフィア鬼蜘蛛のボス「リュウ」を演じてました。
が、そのリュウも実は元は日本人で、戦後蒋介石に銃を突きつけられ「お前は日本人ではなく中国人だ」と。
そんな台湾で生活していた人間がマフィアのボスとなり、中国からの独立のために「テレサ」を兵器として歌わせることを考え付く。
1980年には実際にテレサの写真とカセットテープを風船に付けて気流に載せて金門島から中国大陸に向けて飛ばされるということがあったのですが、今回は正にその役。
舞台の上ではテレサを奪還すべくやってきた日向達によりテレサを台湾に連れ帰るのを阻止され、アキラと共に海に消える。
台湾人役という設定だからなのでしょうけどセリフが全部日本語なのに片言に聞こえる、ホントに日本人じゃないみたいな話し方で演技に思えない演技に正直スゴイと思った。


その他
リュウの愛人役のちすんさんは美人だと思います。
毎回絡みのシーンにドキドキしました(ノ∀`)
北京広報社のソン役の遠山俊也さんも舞台後半がメインに出演していましたが、かの天安門事件の首謀者的な役で最後のシーンを盛り上げるのに一躍買ってましたね。
あとダンサーさんでは浅井みどりさんがお気に入りです(笑)




石川梨華さん
美華というアキラが経営するラーメン屋で働く女性。
気が強くプライドも高い女性で何故かアキラや日向の挑発に乗ってテレサの影武者役として台湾人歌手「カトリーヌ」演じることを買って出ることになる。
初めは命をかけてまでテレサの代役を務めることに疑問を感じていたが日向達と共に行動することで自分の本当にやりたいことを見つけ、最後には日向とリンを救う重要なキーパーソンとなる。
美華っていう役は


(#^▽^)<五月蝿い!
(#^▽^)<私がこんなおもちゃでびびると思ってんの!?
(#^▽^)<何だ!?お前!
(#^▽^)<冗談じゃないわよ!
(#^▽^)<殺すぞ!


と、常に怒ってる感じ(笑)
しかし日向やアキラの夢を聞いているうちに自分自身も歌いたいという気持ちを持っていることをリンに洩らす。
その後カトリーヌの名前の由来を日向から聞かされ吹っ切れた彼女は日向にデビューさせる約束まで取り付ける。
去年のリボンの騎士でのフランツ王子役、スケバン刑事秋山レイカ役に続く本格的な女優の仕事を今回また違う役柄で演じた彼女でしたが見るたびに成長していくのを昨年のリボン同様に見ることが出来ました。
男役、悪役、気が強い女性役と、段々本来の梨華ちゃん自身に近づいてる気がしますが(笑)
でもこういう役をこなすことで世間の「元モー娘。でアイドルの石川梨華」というイメージが払拭されるならばそれはひとつの成功ではないかと考えます。
実際に見に来た彼女のファン以外の人達からも好意的な感想を見聞きすることも多く、こちらとしても鼻高々です(笑)
大阪での公演がまだありますが、ライブが始まる中でも最後まで全力で美華を演じきってくれると信じています。


吉澤ひとみさん
結局今日の千秋楽での吉澤ひとみ役しか見てないのでなんとも言えないのですが見た人の感想を見る限りよっすぃーなりの美華を演じることが出来たみたいで、特に心配してません。
なんていうかね、やっぱ4期の絆は伊達じゃないなと、そう勝手に解釈してます(笑)
というか今日はディナーショーもあったはすなのに忙しい中舞台に立ってくれて本当に嬉しかったです。
大阪でも是非頑張って欲しいです。




その他今日あったこと。
見終わって2階から降りるとドリームのメンバーに遭遇。普通にメンバー同士で雑談してました(笑)
パっとしか見なかったのですが橘さん、高本さん、阿部さんがいたのは確認できました。
彼女達の口から感想を直に聞きたかったのですがチキンなのでそんなことはできませんでしたよ(笑)
誰かブログで感想書かないかなぁ・・・ってドリームのブログ見たら去年の10月から更新されてないwww
http://blog.excite.co.jp/dream7


あとはちょっと愚痴。
今日の2階席の自分の周りの客のマナーが悪すぎ。
二つ隣の席の人はうちわで扇ぎながら席に着いたのですがちょっと体臭がきつかった。ってそれはマナーの問題じゃないかw
センターブロックの方からは後半のクライマックスだってのにビニールでカサカサする音が絶えなくてイライラしてそっちの方見たら最前でおばちゃんが飲み物飲んでた。飲むのはいいがビニール袋に入れたまま飲むのは止めろよ。
隣のおばちゃんも注意しろって。
そうかと思えばすぐ後ろの席のおばちゃんがペットボトルを自分の隣の席の下に落とすヽ(`Д´)ノ
更に自分と同じ列の一番左2席にバカップルが。1幕にはいなかったのに2幕から登場。
さてはドリームしやがったな。と思ったら端に座った男の方がいきなり靴を脱いで前の手すりに足を投げ出すプレイ。
もし俺が隣に座ってたら臭えから足下ろせや(゚Д゚)ゴルァ!!とか言っちゃうかもしれなかった。
隣の女もよくそんなのと黙って一緒にいるよな。お前が注意しないで誰が注意するんだと小一時間問い詰めてやりたかった。


まぁチキンなんでそんな真似できませんけど( ´Д⊂


とりあえず舞台鑑賞のマナーとしてみなさんこういうあり得ない行為はやめましょう。