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後藤真希LIVE TOUR 2007 G-EmotionII〜How to use SEXY〜@大宮千秋楽


今思えばおかしいなとは思っていた。
今回の秋ツアーは最初の予定では9月23日の聖誕祭に参戦するつもりだったが、美勇伝ゲストの娘。コン大宮が後から発表されて、それならばと思い大宮ラストに行こうとチケを取った。
けどその後今度は梨華ちゃん柴ちゃんCDSが発表された。
27日と28日の連休は仕事柄無理なので泣く泣くごっちんの大宮の日に石柴CDSを申し込みした。
こうなると今年もごっちんのソロツアーに行けなくなる。
去年も行けなかったからどうしても1公演は見たいと思って入ったのが座間の初回公演だった。
その日の感想


この時の演出に自分は実は妙な違和感を抱いていた。
まずバックダンサーとしてリョンリョン先生が一緒にいること。
他のツアーでも一緒だったかもしれないけど、MCで今回のツアーの振り付けと演出をしてくれたのがリョンリョン先生だと聞いた時、そんな先生が何故一緒にステージで踊るんだろう?って思った。
そこまでしたら普通は一緒に踊るんじゃなくて裏方で見守る方なんじゃないかって思った、それがひとつ。
次にセットリストの最後に「愛のバカやろう」を歌うこと。
デビュー曲をわざわざ今回のツアーのラストにするなんて別に辞めるわけでもないのに変だなって思ったのがふたつめ。
そして、三つ目の違和感が最後の演出。
最初の「シークレット」で真白い衣装でしっとり歌い上げ、最後にまた同じ衣装を纏ってソファーで眠りについて消灯。
次にスポットライトが当たるとソファーからいなくなっていて、まるで全てが夢だったかのような演出。




18時。
会場前のヲタオーケストラ演奏も終わり、そろそろ中に入ろうかという時、大宮の空は暗く、無数の鳥達が群れを成して飛び交う。
悪い噂はあった。
先週の土曜日、東京厚生年金会館での娘。コンに行ってる間にごっちんの弟が逮捕されたと。
http://www.sanspo.com/sokuho/071020/sokuho020.html


この件に関してハロプロからはノーコメント。
うまい具合にこの週の土日にごっちんコンは無かった。
ニュースの詳細によれば7月に事件は発生していた。
つまり8月にはとっくにごっちん自身にその事実は警察或いはその関係者から知らされていたに違いない。
が、ここで即逮捕のようなことになれば既に決まっている秋のツアーに少なからず影響が出る。
事務所の懸命の努力でおそらく逮捕は先送りにされたのだろう。
もちろん推測の域を出ないことだが辻褄は合う。
出なければ千秋楽を残してあと1週間のタイミングで上手い具合に逮捕とかおかしいだろ。


このことにより引退するんじゃないか?そんな説が実しやかに囁かれた。


まさかな・・・
そんな気持ちで2階の10列19番の席に着いた。



10分遅れの18時40分開演。
「シークレット」から始まる。
座間で見た時と同じ、そこにはいつもと変わらないごっちんがいた。
どんどんセットリストが消化されていく。
会場みんなでウェーブもやった。
会場みんなで「そんなの関係ねー!」もやった。
下らないけど楽しかった。
ライブもアルバムを聞き込んだおかげで座間で感じたよりもずっとずっと良かった。
今日は千秋楽だからもしかしたらダブルアンコールもあるのかな?なんて思った。
途中ごっちんの足が攣るアクシデントとかもあり、今までにないことだって笑ってた。
そんなごっちんが可愛かった。


アンコールの時に会場全体がオレンジ色のサイリュウムに染まった。
ごっちんファンの有志による企画だった。
http://bbs5.fc2.com/php/e.php/ORange/


実はこのことは知っていたけど単に千秋楽だからってことでわざわざ立ち上げる企画なのかな?と、実はちょっと疑問に思っていた。
別に最後ってわけじゃあるまいし。
そんな風に思っていた。
アンコールも手拍子するだけでごっちんコールはしてなかった。


座間の時と同じセットリストだった。
ツアーの途中で「盛り上がるしかないでしょ!」とか歌ったこともあったらしいけど、今回は千秋楽だから初日と同じでいくんだなと思った。
「愛のバカやろう」が終わった。
最後のソファーからいなくなり会場は再び暗転。
しかし客電は点かない。


ダブルアンコールだ!
素直に喜んだ。
さすが千秋楽だなと思った。
ここでごっちんコールをした。
何度も何度もした。


長い長いごっちんコールの後、白い衣装のままごっちんが出てきた。
自分達ファンやスタッフのみんなに礼を述べた。


そして彼女の口から「大切なお知らせがあります」と聞かされた。



まさかと思った。
今の今まで楽しいライブをやってきて、また来年も同じように春になればソロツアーやると思ってた。
「大切な」なんて言っておきながら大した話じゃないんじゃないかって最後まで疑ってた。


けど、彼女の口からはこう告げられた。


「本日10月28日を持って私後藤真希ハロー!プロジェクトを卒業します」



頭が真っ白になった。
噂はあった。けどそんなの噂だけだと思ってた。
昼間会場前でダフ屋が必死にチケを裁こうとしてた。
「最後になるかもしれないんだよ」
そんな風に言いながら周辺の通行人に声をかけてるダフ屋のおっさんに心の中で「バカじゃねーの」って言ってやった。
なのに・・・



そこから先のことは正直覚えてない。
言葉を涙で詰まらせながら一生懸命自分達に何かを伝えようとしてた。
でも自分は既にわけがわからず、気がついたらボロボロと涙が零れていた。
頬を伝う涙を拭うことも忘れながら必死で最後の彼女の話を聞こうとしてた。
けど頭の中はぐるぐると今までのごっちんの想い出が駆け巡るばかりだった。
想い出なんて言うほどの思い入れが自分にあったのか?
あった。
例え推しメンではなくても「モーニング娘。」の3期メンバーとしてデビューした時から今までずっと見てきたんだから。
彼女のいるモーニング娘。のツアーにも行ったし、横アリの卒業コンサートも行った。
ソロ1年目のコンサートだって行ったし、去年のハロプロパーティーだって楽しい、素敵な想い出だ。


そういったごっちんとの楽しい想い出がこれから先二度と作られなくなる。
二度とハロプロのステージに立つことはないのだ。


そう思ったら泣かずにいられなかった。
とてもじゃないけど我慢できなかった。



今後もソロで活動はしていくって言うけど、ホントにそれは叶うことなのか?
叶ったとしてももうハロプロじゃない。ハロプロの仲間と一緒ではないのだ。


モーニング娘。を卒業した時も彼女は「いつでも戻って歌いますよ」なんて言ってた。
ホントはもっとみんなと一緒に歌っていたかったんじゃないの?
ホントは卒業なんてしたくなかったんじゃないの?
今でも俺はハロマゲドンに納得してない派だ。
だって、誰かと一緒に歌ったり踊ったりしてる彼女の方がずっと楽しそうに見えていたから。


今年モーニング娘。10年記念隊が結成された。
残念ながら自分は彼女のいる記念隊を見ることはできなかった。
けど、来年が本当の10周年だからもしかしたら来年また10年記念隊でコンサートやるんじゃないか?
その時にごっちんがなっちと一緒に歌う姿を見られたらいいなって思った。
そんな風に思ってたけどそれももう叶わない。


涙が止まらないまま最後の曲を歌った。
「LIFE」
今回のツアーで唯一歌われなかった曲。
最初で最後の1曲。
彼女が最後まで歌い上げた時会場から割れんばかりの拍手が送られた。


最後に彼女はマイクを使わずに「ありがとう」と言った。


そして「またね」と捌けていった。
あまりにもあっけなかった。


客電が点いて外に出ようとする人がいる中、自分は崩れ落ちた。
ただ席に座って溢れ出る涙を隠すようにタオルに顔を埋めるしかなかった。
ライブ会場で声出して泣くなんて初めてのことだった。
とてもやりきれない気持ちだった。
いつまで泣いてんだろ。
けど全然涙が止まらないんだ。
なんでだろね。
そんな風に思ってたら


「なーんてね!」


彼女の声が会場に響いた。


「またね、なんて言ったけど、最後にもう1曲みんなと一緒に歌いたいです」


そう言って彼女が再びステージに立った。
「なーんてね!」なんて言うから
「実はドッキリでしたー!」なんて言って笑うのかと思った。
でも最後に彼女は「スクランブル」を歌った。
彼女なりに最後だからってメソメソしないで元気にお別れしようっていうことを伝えたかったのかもしれない。
自分も本当に最後だと思って必死に跳んだ。踊った。歌った。叫んだ。
ぶっちゃけヤケクソだった。


全てが終わった。
会場ではごっちん最高コールをしていたがとてもじゃないがそんな気分じゃない。
ましてやその後の万歳とか意味がわからない。
彼女が卒業して万歳?
また活動していくって言ったって、今までのように歌える保証がどこにある?
そんなこと考えたらとてもじゃないが万歳なんて出来なかった。



終わり。


本当にまた会える日が来ればいいなと切に願います。
こんなの寂しすぎるよ・・・


http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20071028-OHT1T00211.htm
http://www.oricon.co.jp/news/confidence/49198/
http://www.nikkansports.com/entertainment/f-et-tp0-20071028-275884.html


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