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シンデレラ the ミュージカル

本日夜公演を見て来ました。
初日に続いて2回目の観劇となります。
行ったらなんかアフタートークショーが追加になったってことで先にそのお知らせ。
http://www.koma-sta.co.jp/cinderella/


16,19,22と追加だそうです。


では2回見た上での感想を。
以下ネタバレにつき隠します。





で、見た感想ですが・・・・・ぶっちゃけ眠いです。
初日も今日も申し訳ないですが1幕は完全に途中の記憶がありません。
これは面白いとかつまらないとか以前の問題で、見てるとなんだか子守唄を聴いてるような安らかな気持ちになって、そのまま気持ち良くなって寝てしまうのです(ノ∀`)
理由はいくつか考えられます。


まずは・・・単に自分が朝早起きしたことによる寝不足から。
次に・・・奏でられる音楽群がいずれも眠気を誘う。
正に子守唄のような感じでいい意味でめちゃくちゃリラックス出来るのですが、反面メリハリがなく催眠効果があるんじゃないかと思うくらい。
出演者の歌も今回はみんなどこか似たような感じで尚且つ1曲1曲が長い。
また曲に合わせてセリフを言う場面も多く、そのやりとりが続くと自分みたいなのはダメみたいです。


何故このようなことになるのかと言えば、それは今回のミュージカルがより本格的なミュージカルとして作成されたからに他ならないでしょう。
なんてことを書いてますがどういうモノが本格的なミュージカルと定義できるのか、その辺は非常に曖昧ですけど(^^;)
なんて言うか、やはり宝塚歌劇の方々が今回は多いですから余計にそのように感じるのでしょうね。
実際人数も多いですし。


逆にモーニング娘。は9人出演しているものの、普通にセリフと歌が満足にあるのは4人だけ。
言い方が悪いかもしれませんが半分はモーニング娘。のメンバーでなくても良いと思える役柄でした。
今回モーニング娘。と宝塚のコラボレーション第2弾のミュージカルとして作成されてますが、コラボとしては今作の方がより共演しているという実感が湧きます。
けれどもそれは逆に言えば前作で満足してしまったファンにしてみれば当然宝塚の割合が大幅に増えてますから物足りなく感じてしまうのも事実です。
そもそも前作は出演メンバー全員にしっかり役があり、メンバーによっては2役、3役とこなすメンバーもいて1度見ただけでは満足できずに何度も足を運ぶことになったファンも多いはず。
しかし今回はそういったことは無く、最初から最後までずっと同じです。
それでいて出番の少ないメンバーが半数いるとなるとファンとしてはそう何度も見る理由も自ずと少なくなってしまいそうな気がします。


そしてその結果がアフタートークショーの導入による集客UP対策なのではないかと思われます。
しかしながら本日はそのアフタートークショーのある最初の日にも関わらずS席の22列以降はガラガラで、何列か間があってA席にまた人がいるという感じで客入りは全体の65%程度という感じでした。


また今回はファミリー向けとしてのミュージカルに特化してるのもファンのリピート率を下げる要因になってしまってる気がします。


ストーリーに関して言えば正に誰もが知ってる「シンデレラ」そのもので、下手したら小学生の演劇発表会とかでやった記憶のある人もいるんじゃないかって言う題材を敢えて宝塚とモーニング娘。がやるとこうなるよ、という内容なんですよね。
「本当は怖いグリム童話」みたいな恐ろしい内容にする必要は無いのですが、あまりにもそのまんま過ぎて面白くないと感じてしまう部分があるのも否めません。
それもそのはず。
「夢は願えば必ず叶う」ということを子供達に伝えるためのミュージカルとして出来上がってますからモーニング娘。のファン層にとってはその内容に今更感銘を受けるということも無いんじゃないかと思うわけです。
冷めた見方をすればモーニング娘。はそれこそ子供達に夢を与えるグループとしてこれからもあり続けて欲しいのですが、そのモーニング娘。を支えてるファン層は残念ながら子供達では無い。
ここに作り手と受け手の思案の不一致が生まれてしまうのです。


もちろん見所はちゃんとあります。
舞台装置を余すことなく使った演出。
コマ劇場特有の回転しながらせりあがったり沈んだりするステージ。
またワイヤーを使った派手な浮遊シーン。
オーケストラピットを前方に設けての生演奏とそれに合わせて歌われる気品高く感じる歌など。


けれども構成がまた不評の要因になってる部分もあります。
そもそも「シンデレラ」なんて話はそんなに長い話ではありません。
絵本1冊で簡単にまとまってしまう話です。
それを無理矢理2部構成にして2時間以上本編をやるわけです。
そうなると一体何でそんなに時間を長く取るのでしょう。
ひとつは歌です。
先に書きましたが1曲1曲が長いです。
ひとつの場面が長く続きます。
結果飽きてしまうところもあります。
また、ここは果たして必要なのだろうか?と思われる場面があります。
まぁ自分としては寝ていて見てないシーンもありますからどこがどうというわけでは無いのですが、逆に言えば寝てしまってもストーリーに差支えが無いのです。
もちろんそれは私自身が「シンデレラ」の話そのものを幼少の頃から知ってるからかもしれませんが。


そんな「シンデレラ」を約3週間公演するわけですが・・・・そりゃチケットも余りまくって当日券でも12列とか普通に手に入るわけです。
その3週間のうち休演日はたった1日しか無いわけですけど、それだったらもう2、3日休んでも良かったんじゃないか?とか思ってしまいます。
ともあれメンバー並びに出演者の方々は明日の唯一の休みはしっかり休養をとって欲しいものです。


次に各メンバーに対する感想を。


・愛ちゃん
シンデレラ役ということで今回も主役なわけですがその実力は前作でも実証済みですので見ていて安心できます。
劇中の歌ももしかしたら前作以上に多いかもしれないですしね。
そして今回のミュージカルは「夢は願えば必ず叶う」ということを伝える内容ですが、正に高橋愛本人の夢を叶えたステージになってますよね。
フィナーレで宝塚の方々に垣さんと混じって歌う、その姿こそが高橋愛の「夢」そのものであり、宝塚に入れなくてもこういう形で共演することが出来たと言うことをこれから大きくなる女の子達に堂々と見せてくれます。
全然話が変わりますが女子バレーボール日本代表のセッター竹下選手をご存知でしょうか?
彼女は身長が159cmなのですが彼女がバレーボールを続けるのは「背が小さくてもバレーは出来る、世界と戦えるということを証明し、これから大人になる背の小さい女の子に夢を持って頑張って欲しいから」と言っています。
つまり夢を叶えることが出来る人は夢を与えることが出来る人なのです。
今回の愛ちゃんは正にそれ。
ただ気になる点もあります。
それは劇中歌うことが多い愛ちゃんですが、フィナーレではいつも通りモーニング娘。として歌を歌います。
そこでの歌い方の切り替えがイマイチ出来てないような気がするのです。
劇中の歌はほぼ完璧なんですけどC/Cとかリゾナントとかの歌を聴くとあれ?って思うことが初日も今日もありました。
そこのところをどうにかならないものか、というのが個人的には気になる部分でした。


・垣さん
今回王子様役ということでしたがなかなか様になってると思います。
役作りには男役を経験したことのある人に色々アドバイスを求めたということでしたが前作で王子様をやった人にはアドバイスを貰ったのかどうかが気になります(笑)
また劇中の歌もけっこうカッコイイんですよ。
特に愛ちゃんとのデュオでハモるところとかね。
ただ演技に関しては特筆することは無いですかねぇ。
何かが足りない気がするんだけどそれが何なのか自分にもわかりません(^^;)


・絵里ちゃん
シンデレラの姉のポーシャ役なのですが、ポーシャでもあり絵里ちゃんでもあるという感じでなんかフワフワした印象です。
役に同化してるのか、それとも単に絵里ちゃんのままなのか、判断が難しいところです(^^;)


・れいな
シンデレラの姉のジョイ役ですが・・・思ったより意地悪ではなかったのが残念(笑)
そもそもポーシャと何が違うのかがハッキリ見えてこないんですよね。
もちろんセリフの話し方だったり動作ひとつとってもポーシャとは別人なのですが、それだけでやってることは結局ポーシャと一緒なんですよね。
そもそもこの二人の姉に関してはもっと酷いイジメをシンデレラに対して行うと思っていたのであの程度の意地悪では二人に差が出ないんですよね。
またれいなのセリフに関しても思った以上にキツく無い、むしろヌルイと思いました。
シンデレラに対してもっともっと酷いことを言うのかと思ってたのでその辺が拍子抜け。
まぁそこが結局ファミリー向けのミュージカルであるが故の役作りの結果なんでしょうけど。


・小春
伝令官のフランツ役。フランツって(^^;)
その小春ですが元々がめちゃくちゃキンキン声の女の子ですからそれを押し殺しての低い声でよく頑張ってるとは思います。
ですが、それゆえに演技はやはりイマイチな印象。
思えば7期メンバー以降はハロモニ劇場のような何かを演じるということを先輩メンバーに比べると全然やってきてないのでその辺のスキルの違いは仕方ないのかなと。
声優やってても女優にはなかなかなれないということか。
とりあえず毎回あの長い名前を言う場面がハラハラします(笑)


・さゆ&みっつぃー
妖精&淑女役ということですが・・・全然セリフが無いんですよね。
もちろん妖精だからこそ喋らないのかもしれませんが・・・ただ後ろでちょこちょこ踊って空を飛ぶだけとなるとやっぱりファンとしては物足りなさを感じてしまうのではないでしょうかねぇ。


・ジュンジュン&リンリン
ページ役の二人ですが二人のセリフは共にひとつのみ。
それ以外はほとんど空気です。
確かに二人に日本語のセリフをこの作品に入れるのは難しいでしょう。
しかしそれならそれでもうちょっと違う見せ場を作ってあげて欲しかったと思います。
敢えて中国語でセリフを言わせるとかね。まぁ無理な話なんだろうけど。


・その他宝塚の方々
今更特筆することもなく歌も演技も素晴らしく、娘。が敵うわけがない(^^;)
今回は見せ場も多く、どちらかと言えば宝塚のミュージカルにモーニング娘。がゲストで出させて頂いてるんじゃないかと思ってしまうくらいの存在感。
だからこそ、一ハロプロファンとしてはちょっと不満に感じてしまう部分も。


フィナーレに関して。
C/C、シャボン玉、ピース、リゾナントと歌うのですが、やはり選曲の意味がわかりません。
C/Cとリゾナントはわかりますけど間2曲がね。
立っていいならいいけど座ったまま聴くにはちょっと不満が残ります(ノ∀`)
その後宝塚の麻路さんと愛華さんの歌があり、そこに愛ちゃんと垣さんが加わるわけですがね。
この瞬間は高橋愛さんを応援し続けたファンの方にしてみれば感無量なのではないでしょうか・・・


そんなところですかね。
自分はあと最終日の昼公演を観劇予定です。
最後こそ1幕を寝ないで見るように頑張ります(^^;)


アフタートークショーに関しては後程・・・多分書きます。